恵比寿 東京出張


恵比寿の駅で日比谷線に乗り換えて、どうにか六本木に到着した。

約束の時間より40分ほど早く着いた。おずおずと半開きになったドアを開けて中に入った。オフィスの中はしんと静まり返っている。喧騒が日常の工場とは違う。
若い男と目があったので事情を説明する。名前を告げる。

目的地のビルは駅を降りた真上に所在している。それにしても東京は禁煙、の張り紙が目立つ。どこもかしこも禁煙だらけである。飲食店でも全て禁煙ではないか。

件の社長は現在スカイプサポート中で約束の17時ちょうどではないと会えないという。会社のオフィスのフロアにある喫煙所で待たせてもらうことになった。それにしても新宿のゴジラの前でオカマの客引きに声をかけられた時は焦った。ダッシュで逃げた。

この後、面談、ならびにお食事会の予定である。

面談が終わった。あの社長も愛煙家だという。あまり身のある話はなかったような気がする。しかし、これも想定内であろう。往復の交通費のもとは取れるのであろうか。面談の途中で、お互いに黙る時間が少しあった。共通の話題もなくなったということであろう。

それで、この社長、数年前までシンガポールに居住していたのであるが、日本に帰ってきた。帰国の理由は退屈だったからだという。酒もタバコもクルマも高い。何をしても罰金、四季がない。シンガポールには飽きたとのことであった。税金のメリットはあったが、それだけであったという。シンガポールに居住している間は翻訳部門の責任者を共同代表にしてスカイプで遠隔指示をする形で会社の運営をしてきたという。現在では共同代表は代表を外されたということであった。共同代表の立場と心情はどうなるのだ。

面談の後、社長、幹事のスタッフと三人でジビエ肉を出さないモツ鍋屋に行った。九州、名古屋、近くでは渋谷、一番遠いところでシンガポールから参加者は来ていた。唯一の女性は渋谷の化学薬品メーカーの受付をしているという。
10年以上のベテラン選手は私だけであった。逆を言うと10年経っても結果を出せていないということだ。やはり、男は女に弱い。社長は、この女性には何としても結果を出させると酔った勢いで宣言していた。この女性が、100で私が90だと。んー。

ちなみに、この女性、若く見えるが42才とのことであった。

二次会は、また別の店であった。シンガポールから来た不動産屋の社長が後ろのカウンターで退屈そうにしていたので、そっちに行って話を聞いてみた。実は脱税容疑でマルサに入られたという。一年半の間、まったく仕事にならなかったという。静岡生まれで、何と私と同じ年齢であった。誕生日も4日時間違わない。同じ12月生まれであった。この不動産屋の社長はボクシングが好きでマカオやラスベガスまでバッキャオの試合を見に行ったという。

僕はモハメドアリが好きだ!とか、セブに住む知人がフィリピン留学の仕事をしているとか、そんな話をした。

飲み会が終わった後はタクシーで予約してあったホテルへ行った。酔っていたので、大した距離ではないはずであるが、歩いて行くのは無理だと思った。ホテルに着くとお腹いっぱいのはずが、小腹がすいたので階下のコンビニで肉マンを買ってきて食べた。寒くて、あまり眠れなかった。本当は朝食付きのプランを申し込んだのであるが食堂ビュッフェが開く前にチェックアウトすることにした。差額は交渉したら返金してもらえた。赤坂駅から日比谷線ではない地下鉄に乗り、明治神宮前駅で降りる。歩いて山の手線の原宿駅から新宿駅で降りる。早朝サービスのある娯楽施設で楽しんだ。やはり高級なお店はスタッフも違う。満足して帰路、新幹線に乗るべく上野駅へ向かう。日本海側は大雪らしい。

2017,0124